より良い共有を使おう

2013年1月29日掲載

書いた人:ショウ(@bluescape735)

他人が作った絵や写真を、自分のブログやtwitterに許可なくアップロード―つまり、無断転載したことはないだろうか? 今でもよくやってる? OK、このテキストは別にあなたの行いを非難するためのものではないので、部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備とかはせずに気軽に読み進めてほしい。 無断転載よりもずっといいやり方をいくつか紹介するだけだ。

より良い共有とは何か

リンク、引用、そして許可を得ること

より良い共有を一言で表すなら、著作権を侵害しない方法であるということだ。 著作権のことを既得権益だとかネットを息苦しくする原因などと言う人がたまにいるが、ところがどっこい、実際には著作権を尊重した共有方法というのは無断転載と上位互換、つまり置き換えればメリットが増えるだけで、デメリットなんか何一つないのだ。

リンクがわからない人はいないだろう。青色で下線がついたテキストをクリックすると別のページに移動するアレだ。 他人のページにリンクを貼っても著作権侵害にはならないので、難しい問題を気にせずじゃんじゃん貼りまくれる。 twitterならページのURLを呟くだけで自動的にリンクを貼ってくれるので便利だ。 さらに、twipicやpixivなどの提携サービスのURLであれば、アップロードした時と同じように画像を埋め込み表示してくれる。

リンクと言えばもう一つ、ブログや動画サイトのページにこのような ボタンが表示されているのを見たことはないだろうか? これをクリックすればそのページのURLをその場ですぐに呟くことができる。 タイトルも自動的に付けてくれるのでわざわざ無断転載するよりずっと楽だ。

リンクは共有の基本だ。 どんどん活用しよう。

引用は著作権法に関わる話になる。 条件は少しややこしいが、その条件をきっちり守って転載したものなら著作権侵害にはならないというものだ。 法律レベルで決まっていることなので、たとえ作者本人であろうと引用にケチをつけることはできない。

  1. 公正な目的(報道や批評など)で使う
  2. 目的の補助のために使う(引用そのものが目的になっているのはダメ)
  3. どこからどこまでが引用なのか見た目でハッキリわかるようにする
  4. 必要な部分だけを使う
  5. 出典を明らかにする

なお、完全な引用でなくとも出典さえあればそれで大目に見てくれるという作者は存外多い。 ちょっと名前を書くだけで得られる免罪符をむざむざ破り捨てるなんて、もったいないとは思わないか? 思うなら、まずはちゃんと作者の情報を書くところから始めよう。

いろいろ方法はあるものの、やはり最終的には許可を得ることがベストだ。 丁寧にお願いすればアイコンに使うぐらい許可してくれるさ。 タブンネ。

より良い共有は何が良いのか

多くのものを得る

利便性、正当性、より良い評価

より良い共有の利便性は、オリジナルはなぜ便利か、から考えたほうがわかりやすい。 pixivですごく気に入った作品を見つけた場合、あなたはその作品をお気に入りに入れるだろう。 pixivは投稿型SNSだから、作者と作品の紐付けが切れることがない。 作品だけをお気に入りしておいても、そこからいつでも作者のホームに飛んで新作がないか確認することができる。 より良い共有はこれと同じ利便性を提供してくれるのだ。

より良い共有は著作権を侵害しないのだから、当然作者から文句を言われることもない。 面倒ないざこざを避けられるのはそれだけで大きなメリットだ。

より良い共有はより良い評価をあなたに与える。 あなたのことを泥棒だとか人気稼ぎだとか言う人間はいなくなり、いい友人と出会えるようになるだろう。 (無断転載ぐらいで大げさな、と思ってるかもしれないけど、それで付き合いを切られるのは珍しくないんですよ)

これらのメリットはあなたがみんなに与えるものであり、みんながあなたに与えてくれるようになるものだ。 インガオホー!(いい意味で)

何も失わない

より良い共有への乗り換えによって、あなたが失うものは何もない。

冗長性―転載した内容が残り続けること―が失われると指摘する人もいるかもしれないが、これは手段が目的化しているただの詭弁なので耳を貸してはいけない。 冗長性が何のために必要かと言えば、作品が消えて見られなくなるのが嫌だからである。 だったら解決方法は簡単だ。 ダウンロードしてあなたのPCのハードディスク内に保存しておけばいい。 これでいつでも見られる。 ある日突然消される心配もない。 あなたの欲求は完璧に満たされる。

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